careの使い方に注意=ガラリと変わる英会話 11

こんばんは、ロドリシンコ博士です。日本と日本人が大好きで す。
英語コミュニケーションのポイント4種類の中で、今回は A.言葉の選択 、
「careの使い方に注意」です。
日本人は独特の文化を持っている一方で、他国からいろんなものを持ち込みます。
有史以来日本には無数に他国の文化が持ち込まれているようです。
日本人の凄い所は、外国から持ち込んだものを日本流にアレンジして使うところです。
言い換えれば、他国の文化に染まり切ってしまわないところです。

 アレンジする前には、まずは徹底的に真似します。真似をして、そして自分たちに
合うように編集します。ついには、外国にあった元の形と大きく変わっているものも
あれば、ほとんど元のままの物もあります。
日本文化にとって中国大陸にあった国々ほど強い影響を与えた国はないでしょう。
何といっても漢字はその文字通り、昔中国大陸にあった漢という国の文字という意味
です。
現在の日本で使われている漢字は、元来の漢の文字が日本に持ち込まれた後に加工
されて簡単な構成の文字に変化させられているものが大多数です。その漢字の読み方
は漢の言葉とは全く違う日本語の音が当てられています。そして現在日常的に使われて
いるひらがなとカタカナは、この漢字をさらに簡略化して作り出された日本オリジナル
の文字です。


言うまでもなく英語も日本に持ち込まれた外国文化の一つで、非常にたくさんの英語
が持ち込まれています。
それほど英語を持ち込んでいる割には、英語を話せる人が少ないのは残念ですが、
もしかしたら英語そのままをうまく話すのではなく、日本流に英語を使うことがうまい
ために、元の英語はうまくなれないのかもしれません。
とにかく、英語は日本にたくさん持ち込まれていて、日本語と英語を混ぜて使う
言い方がたくさんあります。日本語に翻訳されないで英語の音そのまま使われている言葉
は、日本では外来語(正確には、外来語は英語由来には限らず、外国語から日本語に転じ
た言葉全体を指す)といってカタカナで表記することが今日では普通です。
非常にたくさんある外来語の中で、今日は日本人が勘違いしている言葉を紹介します。
それは、”ケアする”です。

  他人に気を配るという文化的遺伝子を持った日本人は、”気を配る”とか”世話をする”
という意味で、”ケアする”と言います。もちろん”ケア”は”care”です。
ここで問題なのは、もはや日本語に馴染んだ”ケアする”ことを今度は英語で話すときに、
そのまま”care”と言うのです。ここに危険な点があります。日本人が意図する”careする”
は”take care of”です。
例えば、
A:”My son is sick this morning. I’m worrying about him right now.”
”今朝息子の調子が悪くて、今も心配しているんです。”
B:”今は誰が彼のケアをしているの?”
というつもりで ”Who cares him now?”
と言ってはいけません。
”Who cares him?” は、”そんな奴のことなんて知ったことか。”という意味です。
こんな酷いことを言ったら二度と相手にしてもらえませんね。
この場合は、”今は誰が彼のケアをしているの?”と言いたければ、
“Who is taking care of him now?” と言わなければならないですね。
簡単な構文でしょう。
しかしこれは、ありがちな危ない表現で、私も実際の会話で日本人の同僚がこういう間違い
をしていて、慌てて私がとりなしたことがありました。
どうか皆さんも気を付けてくださいね。

それではまたお会いしましょう。お休みなさい。

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